備蓄のマメ知識

Stockpile Tips

備蓄

食品の家庭備蓄のすすめ

地震等の大規模な災害や、新型感染症の発生時には、食料供給の減少が予想されるほか、保存性の高い食料品を中心に食料品の需要が一時的に集中し、一部の食料品が品薄状態や売り切れ状態になるおそれがあります。大規模な災害が発生した場合、被害が拡大すれば、避難所 の不足や避難所までの道路網の寸断等により、自宅での避難生活を余儀なくされる可能性もあります。さらには、新型感染症の発生時には、不要不急の外出は控えることが重要であり、出来る限り、外出は避けなければなりません。こうした事態に備えるため、日頃から、最低でも3日分、出来れば1週間分程度の家庭での食料品の備蓄に取り組むことが望まれます。
※農林水産省『緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド』より抜粋

なぜ食品の家庭備蓄が必要なのか

過去の経験によれば、災害発生からライフライン復旧まで1週間以上を要するケースが多くみられます。
また、災害支援物資が3日以上到着しないことや、物流機能の停止によって、1週間はスーパーマーケットやコンビニなどで食品が手に入らないことが想定されます。
このため、最低3日分~1週間分×人数分の食品の家庭備蓄が望ましいといわれています。

※要配慮者…災害対策基本法の規定により「高齢者、障害者、乳幼児その 他の特に配慮を要する者」と定義されています(災害対策基本法第8条第2項第15号)

自治体が作成するハザードマップなどを確認し、お住まいの地域の状況に応じて2週間分など多めに備えることも大切です。

いろいろな非常食で、楽しく備蓄!

自分や家族の好みに合った非常食を備蓄しておくことで、
災害時でもおいしい食品を食べることができます。

大型スーパーマーケットの防犯防災コーナーには、さまざまな非常食が陳列されています。日常の買い物ついでに、非常食もチェックしておきましょう。おいしい非常食も多いので、「ローリングストック」もおすすめです。

※農林水産省『災害時に備えた食品ストックガイド』より抜粋
発災当日の備え
水1リットル+調理不要な食料品3食
発災当日は、精神的にも落ち着かないことが想定されます。また、電気・ガス・水道といったライフラインが停止する可能性が高く、しばらくは余震で火が使えないことも想定されます。避難する際に持ち出せるよう、1日分程度の非常食を非常用持出袋等に入れておくといいでしょう。
お湯や水・調理不要でそのまま食べられる
商品画像
発災後3日分の備え
水+熱源+9食
発災直後は、主食+主菜+α(副菜等)を意識しながら、普段の生活で活用している品目を中心に、最低でも3日分(9食分)の食料品の備蓄を行いましょう。
お湯や水で調理可能、食器も不要
商品画像
アソートセットのご紹介
●備えて安心 お米の12食セット

発災当日+3日間=計4日間を想定した お米の12食分セット

お米の12食分のセット
4日間想定の12食

『備えて安心 お米の12食セット』と
『安心米9食セット』を合わせることで
1週間分の備蓄が可能!

1週間分の備蓄

早く食べられることを
コンセプトに
2人×3日分を想定した
『備えて安心 お米の18食セット』

備えて安心 お米の18食セット

備蓄用食品について
さらに詳しく

コラム水は1日にどれだけ必要?

1日に1人あたり飲料水として最低限必要な量は、1リットル程度です。

※飲料水として最低限必要な量は、体重1㎏あたり15㎖が一つの目安です。
 体重60㎏の人であれば、15㎖×60㎏=900㎖

ただし、調理に使用する水等の飲む以外の水も含めると、1日3リットル程度あれば安心です。
また、湯せん、米や野菜、食器を洗ったりする水は、別途必要です。

ローリングストック法とは

いざというとき、賞味期限が切れていたり、味が好みでない・硬くて食べられないということでは困ります。定期的に食べることによって、どの防災食がご自身に合うか確認できますし、特に食物アレルギーをお持ちの方・ご高齢の方・お子様などがいらっしゃる場合、召しあがることができるものをじっくり検討する良い機会になります。
ローリングストック法
ローリングストック法とは、備蓄した食品を定期的に消費し、食べた分だけ買い足していく方法です。
ローリングストック法
アレンジレシピも活用し、もしもの時に備えて、できることから始めてみましょう!

アレンジレシピを見る

要配慮者の特殊食品は行政の備蓄も多くないので、自らの備蓄が大事

「特殊食品」とは、アレルギー対応食、乳児用ミルク、離乳食のほか、嚥下困難な方向けの軟らかいおかゆなどの食品のことです。東日本大震災から2年半後に、自治体の災害への準備状況を把握することを目的として、全自治体を対象に調査を行った結果、地域防災計画時に特殊食品の備蓄に関することが示されていると回答したのは、421自治体と全自治体の34%となっています。

また、このうち418自治体に、「病院等とは別に行政として備蓄している特殊食品」を複数回答で質問した結果がこちらの図となります。これによると、最も備蓄している割合が高かったのは乳児用ミルクであり、続いて、おかゆ、アレルギー対応食品が多くなっています。近年、備蓄している自治体は増えてきていますが、自らの備蓄が大事です。
※要配慮者…災害対策基本法の規定により
「高齢者、障害者、乳幼児その 他の特に配慮を要する者」と
定義されています
(災害対策基本法第8条第2項第 15号)

地域防災計画等に特殊食品の備蓄に関することが示されている自治体

示されている
421自治体(33.7%)
示されていない
829自治体(66.3%)
※全自治体とは、47都道府県、20指定都市、42中核市、8政令市、23特別区、1,649市町村。回収率は71.1%でn=1,271。

示されていた自治体のうち、418自治体が備蓄している特殊食品(複数回答)

行政機関における特殊食品備蓄率 2013年全体の%
乳児用粉ミルク 69.6%
ベビーフード 7.2%
アレルギー対応食品 35.9%
おかゆ 51.4%
咀嚼・嚥下困難対応食 4.5%
濃厚流動食 2.9%
『山田、須藤、笠岡(坪山)ら、日本栄養士会雑誌 2015』より抜粋
※農林水産省『要配慮者のための災害時に備えた食品ストックガイド』平成31年3月より抜粋

食物アレルギー対応
商品一覧

特定原材料等
(28品目)
不使用商品

●全商品

ユニバーサルデザインフード
商品一覧

ユニバーサル
デザインフード

●安心米 白がゆ

●安心米 梅がゆ

●レトルト 白がゆ

●レトルト 北海道産ほたて
     貝柱のおかゆ

●レトルト ぜんざいおはぎ

その他、認証取得一覧はこちら

備蓄にはアルファ化米がおすすめ

※農林水産省『緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド』参照
種類 特徴 デメリット 調理に必要な水量(㎖) 加熱時間の目安(分)
精米 ・保存性が高い ・水、加熱するための鍋、食器が必要 炊飯140+研ぎ水約600 25
無洗米 ・お米を研ぐ水が節約できる 150 25
レトルトご飯 ・湯せんが必要 ・水、加熱するための鍋、食器が必要

・重くかさばる

600 (沸騰まで+湯せんの時間)
18〜20
・そのまま食べられる物もあるが、湯せんするとよりおいしくなる 約600(湯せん) (沸騰まで+湯せんの時間)
8〜10
アルファ化米
(安心米)
・水、お湯を注ぐだけで食べられる

・軽量、コンパクト

・賞味期限が長い

・食器不要

・通常の米と比較すると高い 170 お湯を注ぐ場合
(沸騰までの時間)
1〜2
断水や停電などの状況下では水を手に入れたり、買いに行くことは困難なため、水は非常に貴重です。アルファ化米(安心米)であれば、鍋や食器が不要なので洗い物に使う水も要らず研ぎ水や鍋に張る水も使わないため、生米と比較して水が節約することができます。また、アルファ化米に使用するお湯を沸かす時間のみなので、ガスも節約することができます
※精米・無洗米100gは炊きあがり約210g、アルファ化米(安心米)100gは、約270g
※イラストはイメージです

家族の防災メモ!

いざ災害が起きた時に、必ずしも在宅中、ご家族が一緒とは限りません。家族構成や疾患の有無、住んでいる場所などによって、その内容はご家庭によって様々です。何をどう準備しておけばいいのか、話し合う機会を設け、必要な情報をまとめたカードを携帯するといいでしょう。下記ご参照ください。

ダウンロード[PDF]

あると便利な備品類

※農林水産省『災害時に備えた食品ストックガイド』平成31年3月 より抜粋
備品名 活用法
食品用ポリ袋 ・手にかぶせて手袋代わりに。
・調理する材料を混ぜ合わせるボウル代わりに。
・お椀にかぶせて洗い物の削減。
・おすそわけ容器として。
・大きな袋は水の運搬用に。
ラップ ・おにぎりなどを直接触れずに作るため。
・お皿に敷いて洗い物の削減に。
アルミホイル ・熱いものを載せるお皿として。
・省エネ落としぶた代わりに。
・反射板代わりに。
クッキングシート ・フライパンの焦げ付き防止に。
キッチンペーパー ・布巾やタオル代わりに。
除菌スプレー(ペーパー) ・手洗い用の水の代わりに。
・身辺の衛生確保に。